日本マーモセット研究会は、マーモセットの実験動物としての開発と、生物科学、医学、薬学研究、再生医療、創薬への利用のために必要な知識と技術の普及、学問水準の向上に貢献することを目的に2010年に設立されました。設立後、学術交流と研鑽を積む場として、日本マーモセット研究会大会を毎年開催して参りました。今年度は、私、関が第13回の大会の大会長を務めさせていただくこととなりました。
2019年3月に始まったCOVID19感染症パンデミックが人類に未曾有の影響を与えたのはご承知のとおりですが、マーモセットなど実験動物を用いた研究開発にも大きな影響をもたらしました。例えば、実験動物の供給において物流の制約や交通制限が発生しました。航空便の減少や国境の閉鎖により、実験動物の輸送が遅延したり、一時的に停止されたりしました。さらに、パンデミックの拡大に伴い、研究施設や大学が一時的に閉鎖されることもありました。研究室の人員を最小限に制限し、安全対策を徹底する必要がありました。これにより、多くの実験が一時停止や、延期もされたりしました。また、実験に必要な資材や機器の入手にも制約が生じ、研究の進行に支障をきたすことも多々ありました。
このような困難な状況の中、私たちマーモセット研究会の最も重要なイベントである年次集会も、過去3年間、オンラインでの開催を強いられました。各年度の大会長及び運営スタッフの尽力によりそれぞれ充実した大会を企画することができました。特に、オンラインツールやバーチャル集会ツールを用いた開催は、海外居住者など現地開催では参加困難な会員、また有力な海外研究者を多数招聘することを可能にするなど、私たちの研究会に新たな機会をもたらしました。一方、マーモセット研究会の大きな特徴であった、研究者、飼育者、大学・企業関係者が結集した、気軽で活発な情報交換や相談の機会は、オンラインではどうしても制約されてしまいました。そのため、研究会の特徴であった「一体感」が少し薄まってしまった面も否めません。
そこで、第13回大会では「Reuniting Minds, Shaping Future.」をテーマに久しぶりにオンサイト開催で企画いたします。過去3年間に蓄積したオンライン開催のメリットを活かしながらも、この間できなかった対面での情報交換を思う存分行っていただける大会を企画します。長らく世界のトップランナーであった日本のマーモセット研究も、近年は欧米でも盛んになっており猛追を受けている状況かと思います。緑豊かな小平の地に、会員一同が結集し、今後の日本のマーモセット研究の新展開の方向性を会員各位で共有できる大会になるよう企画しています。 皆様におかれましては、是非とも本大会の活動にご理解をいただき、大会の成功と今後のマーモセット研究の発展に向けてご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
大会名 | 第13回 日本マーモセット研究会大会 ~Reuniting Minds, Shaping Future.~ |
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会 期 | 2024年2月20 日( 火 )、21日( 水 ) |
会 場 |
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター教育研修棟 (一部セッションのみハイブリッド開催の可能性あり) |
参加費 |
正 会 員:事前登録 6,000円 正規 7,000円 学生会員:事前登録 1,000円 正規 2,000円 招待講演者非会員/大会賛助会員:無料 |
懇親会費 |
正 会 員:6,500円 学生会員:無料 招待講演者非会員/大会賛助会員:無料 |
大会長 | 関 和彦 (国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター 神経研究所) |
主 催 | 日本マーモセット研究会 |
プログラム (予定) |
特別講演、一般演題発表、 ポスター 発表、 シンポジウム、 器材展示など |
参加人数 | 約200名(予定) |
運営事務局 (お問合せ先) |
日本マーモセット研究会事務局 〒162-0814 東京都新宿区新小川町5-20 サンライズビルⅡ3階 株式会社アドスリー内 TEL: 03-3528-9841 TEL: 03-3528-9842 |
〒162-0814
東京都新宿区新小川町5-20
サンライズビルⅡ3階
株式会社アドスリー内
TEL 03-3528-9841
FAX 03-3528-9842
E-mail:
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